先生のお庭番
朝井まかて・作
長崎の出島で、シーボルトの薬草園のお庭番として仕えた熊吉の物語。
熊吉、お滝、おるそん。
皆、辛い境遇を乗り越え、
皆、辛い境遇を乗り越え、
シーボルトとの出会いで光を見出す。
彼らは陽気で、たくましく、へこたれない。
シーボルトの言葉を借りて、
著者の日本の自然を愛しむ心が伝わってくる。
植物に関する描写は、いつもながら圧巻。
自分の国の自然がこんなに素敵だったことを教わりました。
何気なく見ていた紫陽花にも、
今度会うときは特別な愛着を持って見れそうです。
日本の言葉を厳選し、大切に使われていて、
読んでいてとても心地いい作品です。
コメント