
猫のおやつに人気の「ささみ」。
でも、せっかく作ったのに「かたくなっちゃった」「中がピンクだけど茹で方ってこれで合ってるのかな?」と不安になること、ありますよね。この記事では猫に安全なささみの茹で方を調べてみました。
猫のおやつにぴったりなささみの茹で方
ゆで方はもちろんですが、下処理のポイントや、茹で汁の扱い方、便利な調理器具も紹介。
今日から安心して、猫ちゃんに手作りのおやつをあげられるようになりますよ。
手作りしたいけれど忙しくて…という方にはこちらがおすすめ!
国産の材料を使った無添加で安全なおやつ「にゃっち」です。
獣医さんから安全性を確認されているので安心。
これならげあげたいときにすぐに取り出せるので、猫ちゃんも喜んでくれますよ。
猫のおやつにぴったりな手作りおやつ、ささみの茹で方
猫にとって、ささみは高たんぱくで低脂肪な理想的なおやつです。ただ、与え方を間違えると消化不良や脂肪の摂りすぎにつながります。
基本は「塩なし・低温・脂除去」。この3つを守ることで、安全でおいしい猫用ささみを作ることができます。
それでは、猫のおやつにぴったりな手作りおやつ、ささみの茹で方を紹介します。
それでは、順番にわかりやすく解説していきますね。
①下処理で余分な脂と筋を取る
まず最初に、ささみの下処理をしましょう。ささみは脂肪分が少ない部位ですが、端に白い筋や薄い脂が残っていることがあります。
猫は脂を摂りすぎるとお腹を壊すことがあるので、軽く洗った後、包丁やキッチンバサミを使って筋と脂をやさしく取り除きます。
筋は指で軽く押さえながら引くと簡単に取れますよ。力を入れすぎるとお肉がちぎれるので、ゆっくり丁寧に行ってくださいね。
下処理をきちんとすることで、茹でた後の食感もやわらかく仕上がります。愛猫が食べやすく、消化も良くなります。
②鍋に水とささみを入れて加熱する
次に、お湯の準備です。鍋にささみがしっかり浸かるくらいの水を入れ、火をつけます。熱湯で急に茹でるよりも水からゆっくり火を入れていくのがコツです。水から茹でることで中までやさしく火が通り、肉のたんぱく質が固くなりにくくなります。だいたい中火でじんわり温めて、鍋の底に小さな泡が出てきたくらいでOK。ぐつぐつ沸騰させる必要はありません。やさしい火加減がコツです。沸騰したお湯に入れると固くなりやすいので注意してください。
③沸騰する寸前で火を止める
ささみの大きさにもよりますが、ゆで時間の目安は5〜7分ほど。弱火でゆっくり加熱し、鍋の縁に細かい泡が出始めたら(沸騰寸前)火を止めましょう。グラグラ沸騰させないのがポイントです。加熱しすぎるとパサパサになり、風味も落ちてしまいます。火加減は中火〜弱火をキープしてください。心配なときは、一度取り出して切り口をチェック。中がピンク色でなければ大丈夫です。
④余熱で中まで火を通す
火を止めてフタをして3分ほど放置します。この「余熱」で火を通す方法は、やわらかくジューシーに仕上がるコツです。ささみは火が通りすぎると硬くなってしまうので、最後は余熱にまかせるのがベスト。このひと手間で、猫ちゃんも食いつきがぐんと良くなります。しっとりとした食感をキープできるので、人間用の調理にも応用できます。
⑤冷ました後は食べやすく裂いて与える
ゆで上がったささみは、すぐに与えず粗熱をとりましょう。熱いままだと猫の口をやけどしてしまう危険があります。完全に冷めたら、指でほぐすようにして繊維に沿って裂いてください。ほぐした後は、そのままでもいいですが、冷蔵庫で少し冷やすとよりしっとり感が増します。与える量は、体重や年齢によって調整を。おやつは総摂取カロリーの10%以内が目安とされています。また、保存する場合は清潔な密閉容器に入れて、冷蔵庫で2日以内、冷凍なら1か月を目安に使い切りましょう。
猫の健康を守るためのささみ茹で方のポイント5つ
猫の健康を守るためのささみ茹で方のポイントを紹介します。
続いて、茹でるときに気をつけたい健康ポイントをお伝えしますね。
①塩・酒・油は一切使わない
人間用の調理と違って、猫に与えるささみは「完全に無味」で大丈夫です。塩や酒、油を入れると風味はよくなりますが、猫にとっては塩分過多や脂質過多の原因になります。素材そのもののうまみで十分おいしく食べられるので、シンプルに茹でましょう。体に優しい自然なおやつとして与えられますよ。
②強火ではなく中火〜弱火でじっくり
強火でぐつぐつ茹でると、外側だけが早く硬くなって中が生焼けになりがちです。中火〜弱火でじんわり火を通すことで、柔らかくしっとりした仕上がりになります。ゆっくり茹でる時間も、猫との暮らしを楽しむ時間にしてみてくださいね。ささみが白くなって香りがふわっと広がってきたら、火を止めるサインです。焦らず丁寧に調理することで、愛猫も安心して食べられます。
③ささみの中心が白くなったらOK
ささみの火の通り具合は、中心部分がポイントです。外が白くても中がピンク色のままでは、生焼けの可能性があります。一番厚い部分を切ってみて、断面が完全に白くなっていれば安全に食べられます。中心がほんのりピンクなら、余熱を使ってもう少し火を通してあげましょう。加熱しすぎるとパサつきますが、猫は人より味や食感に敏感なので、柔らかく仕上げることを意識すると食べやすくなります。しっかり中まで火が通ったささみを与えることが、猫の健康を守る基本です。
④茹で汁は薄めて使うと栄養補給にも
ささみを茹でたあとの汁にも、たんぱく質やうまみが溶け出しています。ただし表面には脂が浮いていることがありますから与えるときは完全に冷ましてから、脂の浮いた上の部分を避け、下の澄んだ部分を少量薄めて使うのがおすすめです。
これなら脂の摂りすぎを防ぎながら、水分補給にもなります。薄めてスープとして利用すると食欲のない猫にも良いんです。冷蔵保存する場合は、1日以内に使い切るようにしましょう。
⑤保存は清潔な密閉容器で
茹でたささみを保存する場合は、清潔な密閉容器に入れて冷蔵庫で保管します。アイリスオーヤマのペット用品特集では、ペットフード保存容器を活用するのがおすすめとされています。保存目安は冷蔵で2日、冷凍なら1週間ほどです。冷凍した場合は自然解凍か電子レンジの低温モードでやさしく温めてください。再加熱しすぎると硬くなるので注意しましょう。風味を保ちたいときは、ほんの少しお湯をかけるとしっとり戻りますよ。こうして丁寧に扱うことで、猫にとって安全でおいしいおやつをキープできます。
ささみのゆで方とゆでたささみを扱うときの注意点
ささみのゆで方とゆでたささみを扱うときの注意点を4つ紹介します。
忙しいときでも失敗しないコツを押さえて、安全に調理していきましょう。
火の通り具合や加熱のしすぎに注意
猫用のささみを作るときに一番気をつけたいのが、加熱のしすぎや中まで火が通っていないことです。生の部分が残っていると、細菌が繁殖する恐れがあります。一方で加熱しすぎると硬くなり、猫が食べにくくなります。中心が白くなるくらいで止めて、余熱で中まで火を通すのが理想です。見た目だけで判断せず、切って確認するのが安心ですね。ほんの少しピンクが残っているような場合は、再加熱せずにフタをして3分置くとちょうどよく火が入ります。
電子レンジ調理は様子を見ながら
電子レンジでも調理は可能ですが、加熱ムラが出やすいので注意が必要です。ささみ1本(約50g)につき500Wで1分半を目安にしてください。耐熱容器にささみを入れ、軽くラップをかけて途中で上下を返して均等に火を通すと安心です。すぐに取り出さず、容器に入れたまま2~3分蒸らすと余熱で火が入りしっとりやわらかく仕上げられますよ。
できあがったらすぐにとり分ける、長時間の放置はNG
調理後のささみを室温で長く放置すると、雑菌が繁殖する原因になります。特に夏場は30分以内にさましましょう。また、一度冷めたささみを再加熱する際は、必ず内部まで温まるようにしてくださいね。見た目や匂いがおかしいなと感たら、もったいなくても処分しましょう。愛猫の体を守るためには、衛生管理がとても大切です。
冷凍解凍時の再加熱に注意
冷凍したささみを解凍する場合は、自然解凍か電子レンジの「解凍モード」を使いましょう。完全に溶ける前に強く加熱すると、中心が硬くなって風味が落ちます。解凍後は再冷凍せず、その日のうちに使い切るのが安心です。加熱済みのお肉は菌が繁殖しやすいため、早めに食べきることを心がけてくださいね。冷凍のまま熱湯に入れてあたため直すのもおすすめ。ふっくら仕上がりますよ。
便利で時短!ささみを上手に茹でる調理器具おすすめ5選
ささみを上手に茹でることができて時短にもなる便利な調理器具を紹介します。
調理がもっとラクになる器具を使うと、失敗がぐっと減ります。
小型ステンレス鍋
1人分ステンレス鍋は調理にちょうどいいサイズです。猫用ささみを茹でるのに最適で、蓋をしたまま余熱調理もできます。熱伝導がよく、短時間でムラなく火が通るので、やわらかい茹で上がりになります。手入れもしやすく、長く使えるのも魅力です。

シリコンスチーマー(電子レンジ調理用)
電子レンジで調理したい方には、シリコンスチーマーが便利です。ふた付きで蒸気を閉じ込めながら調理するので、ささみがしっとり柔らかく仕上がります。調理後の洗い物も少なく、忙しい朝にもぴったりです。無添加おやつを手軽に作りたい方に向いています。一度使うと手放せなくなる便利さですよ。

フード保存容器(真空タイプ)
ささみを茹でた後、衛生的に保存したい方におすすめなのが、真空保存ができるフード容器です。少量ずつ小分けしやすく、におい漏れや酸化を防ぐ構造になっています。真空状態にすることで空気との接触を最小限に抑え、雑菌の繁殖や乾燥を防いでくれます。真空保存は鮮度を保つだけでなく、食材の風味や栄養価もキープしやすいのもポイントです。冷蔵・冷凍保存にも対応しているものが多く、作り置きしたささみを安心して保管できます。もちろん人間用にも使えますよ。

キッチンスケール(与える量を管理)
ささみを調理した後、猫に与える量を正確に管理したい方には、デジタル式のキッチンスケールが欠かせません。特にダイエット中の猫や、持病があるペットには「グラム単位」での食事管理が重要です。茹でた後のささみは水分量によって重さが変わるため、毎回きちんと量って与えることで、過不足なく栄養バランスを保てます。また、調理前後の重量を比較することで、調理ロスや保存量の目安も把握しやすくなります。最近では、風袋引き機能*やタイマー付きなど、便利な機能を備えたモデルも増えています。ペットの健康管理だけでなく、家族の食事制限やレシピの再現性にも重宝しますよ。
*風袋引き機能:はかりで入れ物や袋などの重さを差し引いて中身の賞味重量だけを表示する機能のこと

まとめ|猫のおやつにぴったりな手作りおやつささみの茹で方
猫のおやつにぴったりなささみの茹で方を紹介しました。
このやり方なら、ふっくらジューシーな仕上がりで、おいしいささみのおやつができますよ。
猫のおやつにぴったりなささみの茹で方
猫にとって、ささみは高たんぱくで低脂肪な理想的なおやつです。ただ、与え方を間違えると消化不良や脂肪の摂りすぎにつながります。
基本は「塩なし・低温・脂除去」。この3つを守ることで、安全でおいしい猫用ささみを作ることができます。
飼い主さんの愛情のこもった手作りおやつで猫ちゃんとのきずなも深まりますね。
もし、忙しくて毎回手作りは無理、という飼い主さんにはこちらがおすすめです。
コメント