『阪急電車』
有川浩・著
(今回は、読後の感想ではなく、自分の思い出話になってしまいました)
私は幼稚園の時から阪急ではなく京阪電車に乗って通っていた、いわば京阪電車の大のお得意さまでした。
それも、車両がたった2両しかない田舎のローカル線でした(今津線よりはるかに郊外!)
始発の駅から乗るとガラガラに空いていて、どこでも座れました。
電車が動き出すと、車掌さんは黒い鞄を斜めがけにして、車内に切符を売りに来てくれます。
カチカチとはさみを鳴らしながら車内を歩く車掌さんが、切符を買ったお客さんの前で立ち止まって、カチッと切符に穴をあけるのがうらやましくてしかたなかったです。
田舎の小さな電車ですから、毎朝同じ時間に乗車する子どもはだいたい顔を覚えらえています。悪さできません。
でも、定期を忘れたとき、初回こそあせったものの、
2回目からは平気な顔をして「ごめんなさい。定期忘れました」。
といえるようになりました。
車掌さんも、駅員さんもやさしくて、
「こんどから、忘れたらあかんで!」
と、顔パスで乗せてもらっていました。
懐かしいなあ。
路線も、会社も違うけれど、地元に愛される電車の情景はいいもんです。
楽しい電車の思い出をよみがえらせてくれてありがとうございます。
映画は見ていないけれど、実体験に勝るものなし!
今度、実家帰ったら、また電車に乗りに行きます。
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