
ポータブル電源は、キャンプやアウトドア、防災など、さまざまな場面で大活躍する便利なアイテムです。その中でも出力300Wクラスのポータブル電源(=ポータブル電源300W)は、コンパクトで持ち運びがしやすく小型家電やアウトドア、防災時の電力確保ができます。この記事では、300Wのポータブル電源で使える具体的な家電と、その使用時間について紹介します。
>>いま、いちばん売れているポータブル電源はこちらからポータブル電源300w~使える家電は何がある?使える時間はどれくらい?
300Wのポータブル電源で使える家電には、LEDランタンやスマートフォンの充電、小型扇風機、ノートパソコン、電気毛布、小型冷蔵庫などがあります。それぞれの機器についての詳細や、使用時間、使用時間の計算方法など、詳しく紹介します。
ポータブル電源300Wで使える家電の例と使用時間
300Wのポータブル電源で使える具体的な家電と使用時間を紹介します。ポータブル電源の使用時間は「バッテリー容量(Wh) ÷ 家電の消費電力(W) × 変換効率(0.8)」で計算できます。それをもとに、容量300Whのポータブル電源の具体的な家電と使用時間を紹介します。以下は、300Wのポータブル電源で使用可能な家電と稼働時間の目安です。変換効率を80%として計算しています。
変換効率とは?
ポータブル電源のAC電源に電化製品をつなげて使う場合、直流から交流電流に変換して使うため、その変換をしたときにロスが発生してしまいます。そのロスの率を「変換効率」といいます。一般的には75%~90%程度が変換効率の目安です。
- スマートフォンやタブレット
消費電力: スマートフォン(10W)、タブレット(20W)
使用時間/回数:
スマートフォン:約24~30回充電
タブレット:約12~15回充電 - LEDランタンや小型照明
消費電力: 5W~20W
使用時間:
5WのLEDランタン:約48時間
20Wの小型照明:約12時間
夜間のキャンプや停電時に重宝します。 - 小型扇風機
消費電力: 20W~40W
使用時間:
20Wの扇風機:約12時間
40Wの扇風機:約6時間
夏場のアウトドアや車中泊を快適にします。 - ノートパソコン
消費電力: 30W~90W
使用時間:
30Wのノートパソコン:約8時間
60Wのノートパソコン:約4時間
仕事や動画鑑賞にも十分対応可能です。 - 電気毛布
消費電力: 50W~100W
使用時間:
50Wの電気毛布:約4.8時間
100Wの電気毛布:約2.4時間
寒い季節や車中泊、防災時に大活躍。 - 小型冷蔵庫や保冷庫
消費電力: 50W~70W
使用時間:
50Wの小型冷蔵庫:約4.8時間
70Wの保冷庫:約3.4時間
短時間の食品保存や飲み物の冷却に便利です。 - ミニホットプレートや電気ケトル
消費電力: 150W~300W
使用時間:
150Wのミニホットプレート:約1.6時間
300Wの電気ケトル:約0.8時間(短時間で数回使用可能)
アウトドアで簡単な調理も可能です。
家電の種類 | 消費電力(W) | 使用可能時間(目安) |
---|---|---|
スマートフォン | 10W | 約24~30回充電 |
タブレット | 20W | 約12~15回充電 |
LEDランタン | 5W | 約48時間 |
小型扇風機 | 20W~40W | 約6~12時間 |
ノートパソコン | 30W~90W | 約2.6~8時間 |
電気毛布 | 50W~100W | 約2.4~4.8時間 |
小型冷蔵庫 | 50W~70W | 約3.4~4.8時間 |
ミニホットプレート | 150W | 約1.6時間 |
電気ケトル(短時間) | 300W | 約0.8時間(短時間で数回使用可能) |
ポータブル電源300Wを活用する場面
300Wクラスのポータブル電源はどのようなシーンで活用できるか、具体的な活用例をご紹介します。
●自然の中で快適な時間を作る(アウトドアやキャンプ)
300Wのポータブル電源は、キャンプやアウトドアでの便利アイテムです。LEDランタンで夜間の明かりを確保したり、小型調理器具で食事の準備ができます。また、スマートフォンやポータブルスピーカーを使えば、快適で楽しい時間を過ごせます。
●車中泊や旅行をもっと快適に
車中泊では、ポータブル電源があると安心感がアップします。例えば、冬場は電気毛布を使って暖を取ったり、小型冷蔵庫で飲み物を冷やして快適な空間を作ったりできます。また、ノートパソコンやタブレットを使って仕事やエンタメを楽しむことも可能です。
●非常時の備えとして(防災や停電時)
災害時や停電時の非常用電源としても、ポータブル電源300Wは重宝します。スマホの充電や照明確保だけでなく、電気毛布や簡易医療機器(電動吸入器など)の使用にも対応できるため、最低限の生活を維持できます。
●イベントや屋外作業で電源確保
DIY作業で電動工具を使用したり、屋外イベントでスピーカーやポータブルプロジェクターを使用したりする際に、300Wのポータブル電源は頼もしい相棒になります。
300Wクラスのおすすめポータブル電源3選
300Wクラスのポータブル電源の中から厳選した3点について、特徴や用途を紹介します。
●Jackery ポータブル電源 240New
「Jackery ポータブル電源 240New」は、軽量でシンプルな設計が特徴のモデルです。重さ約3.2kgと非常に軽量で、持ち運びやすいため、キャンプや防災用として手軽に使用できます。また、241Whの容量を備え、スマートフォンやLEDランタンの充電、小型扇風機や電気毛布の短時間使用に対応可能です。直感的に使える設計で、ポータブル電源を初めて使う方にもおすすめです。小型冷蔵庫などの消費電力が少ない家電も対応可能で、シンプルながら必要十分な機能を備えています。そのため、日常の非常用電源やアウトドアのちょっとした電力確保に最適です。
Jackery ポータブル電源 240New
定格300Wで、日常的な家電に対応。
最大500Wまで対応するため、一時的な高出力を必要とする家電も使用可能。

●Anker Solix C300
「Anker Solix C300」は、バランスの取れた高性能モデルで、特に長寿命バッテリーが魅力です。リン酸鉄リチウム電池(LiFePO4)を採用しており、通常のリチウムイオン電池よりも寿命が長く、約3,000回の充放電が可能です。299Whの容量を持ち、ノートパソコンやタブレットの充電はもちろん、車中泊やアウトドアでの使用にもぴったりです。また、USB-Cポートで急速充電が可能なため、デバイスを効率よく充電できます。さらに、600Wまでの最大出力にも対応しており、起動時に高い電力を必要とする家電(小型冷蔵庫や電動工具など)も一時的に使用可能です。車中泊やDIY、そして日常的なアウトドア活動を幅広くサポートしてくれます。
Anker Solix C300
定格300W、最大600Wまで対応。
リン酸鉄リチウム電池で長寿命、幅広い用途に対応。

●EcoFlow RIVER 3
「EcoFlow RIVER 3」は、優れた高速充電性能と多機能性が特徴のモデルです。AC充電を使用すれば、わずか1時間で80%まで充電が完了するため、急な準備が必要な場面でも安心です。容量は288Whで、300Wの定格出力を備え、600Wの最大出力にも対応しているため、幅広い家電を使用することができます。さらに、専用アプリを使えば、スマートフォンからバッテリー残量や消費電力のモニタリング、操作が可能です。防災用としても、アウトドア用としても非常に頼りになるモデルで、高機能なポータブル電源を探している方にぴったりです。また、電力供給の効率性や充電の手軽さから、日常のさまざまなシーンで活用できます。
EcoFlow ポータブル電源 RIVER 3
定格300W、最大600W対応。
高速充電やアプリ対応で操作性が優れ、アウトドアと防災で活躍。

Jackery ポータブル電源 240New | Anker Solix C300 | EcoFlow ポータブル電源 RIVER 3 | |
---|---|---|---|
容量(Wh) | 241Wh | 299Wh | 288Wh |
定格出力(W) | 300W | 300W | 300W |
最大出力(W) | 500W | 600W | 600W |
重量(kg) | 約3.2㎏ | 約3.6㎏ | 約3.5㎏ |
※定格出力と最大出力の違いについて
定格出力(通常使用可能な最大値):300Wまでの家電を安定して長時間使用できます。たとえば、50Wの電気毛布や20Wの扇風機などを問題なく使用可能。
最大出力(一時的な高負荷に対応する値):瞬間的に高い電力が必要な機器(モーターやコンプレッサーを内蔵した家電など)に対応できる最大値。たとえば、起動時に一時的に大きな電力を必要とする小型冷蔵庫(500W~600Wのピーク電力が発生)にも対応可能です。ただし、長時間の使用は不可です。
まとめ~ポータブル電源300W~使える家電は何がある?使える時間はどれくらい?
ポータブル電源300Wは、小型家電を中心に幅広い用途で使用できる便利なアイテムです。LEDランタンやスマートフォンの充電、小型扇風機、ノートパソコン、電気毛布、小型冷蔵庫などが使えます。稼働時間は消費電力によって異なり、たとえば、LEDランタン(5W)なら約48時間、ノートパソコン(60W)なら約4時間の稼働が可能です。
ライフスタイルに合ったポータブル電源を用意しておけば、いざというとき安心ですね。
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