七五三の7歳のお祝いでは、華やかな着物姿が主役です。
3歳の時とは異なり、7歳では着物に帯を締め、大人に近い本格的な和装を身に纏います。
そんな特別な日に向けて、必要なアイテムを調べ基本アイテムリストを作成しました。
当日、慌てることがないように準備、確認しておきましょう。
七五三・7歳で着物を着るときに必要なものリスト
七五三で7歳の女の子が着物を着るときに必要ものを、リストアップしてみました。
アイテム | 説明 |
---|---|
着物 | 7歳の七五三では「四つ身」という子供用サイズの着物を使います。肩上げ・腰上げをして、体に合わせてサイズ調整します。 |
帯(袋帯または作り帯) | 大人と同じ帯を使います。手結び帯は自分で結ぶため、よりフォーマルで美しいシルエットが作れますが、作り帯は簡単に着付けができます。 |
長襦袢(ながじゅばん) | 着物の下に着るインナーで、汗や汚れを防ぐ役割があります。半襟が付いており、襟元をきれいに保つために使われます。 |
肌着(肌襦袢) | 素肌に直接着る下着です。和装専用の肌着や、普段着用のU字やV字シャツで代用することもできます。 |
腰ひも | 着物や長襦袢を固定するためのひもです。着物がずれないようにしっかりと支えます。7歳の場合、4本ほど使うと良いです。 |
伊達締め(だてじめ) | 腰ひもを締めた上から巻いて、着物のシルエットを美しく保ち、着崩れを防ぎます。 |
帯揚げ(おびあげ) | 帯の上に少し見える飾り布で、帯の形を整えるために使う帯枕(おびまくら)を隠します。装飾的な役割も持ち、帯に華やかさを加えます。 |
帯締め(おびじめ) | 帯を固定するためのひもです。帯の上から締めて、装飾品としても楽しめます。 |
帯枕(おびまくら) | 帯の後ろを立体的に整えるための枕のようなアイテムで、帯が崩れないように支えます。 |
帯板(おびいた) | 帯の前面に挟んで使い、シワや崩れを防ぐために使う板です。 |
志古貴(しごき) | 帯の下に巻く飾り布で、背中で結び、帯結びを引き立てます。特に七五三や結婚式で使用されます。 |
箱迫(はこせこ) | 胸元に飾る小物で、かつては武家の女性が持ち歩いた小物入れが由来です。現在では装飾品として使われます。 |
びらかん | 箱迫に付ける飾りで、板状の装飾が胸元で揺れ、華やかさを演出します。 |
扇子(末広) | 縁起物の扇子で、帯に差して使います。末広がりで、将来の幸運を願います。 |
足袋(たび) | 草履と一緒に履く白い靴下です。和装の基本アイテムで、足を清潔に保ちます。 |
草履(ぞうり) | 七五三用の和装履物で、7歳用の草履は大人のものに近いしっかりした作りです。歩きやすさも重視しましょう。 |
髪飾り | 華やかな和装に合った髪飾りを使って、ヘアスタイルを美しく仕上げます。 |
三重仮ひも(さんじゅうかりひも) | 帯結びを固定するために使うひもです。特に華やかな帯結びをする際に役立ちます。 |
7歳の七五三・着物の選び方や小物について
七五三の7歳のお祝いでは、華やかな着物姿が主役です。
3歳の時とは異なり、7歳では着物に帯を締め、大人に近い本格的な和装を身に纏います。
ここでは、着物の生地や柄のこと、帯や小物について紹介していきます。
着物の選び方:正絹と化繊の違い
まずは、着物そのものの選び方です。七五三の着物は「正絹(しょうけん)」と「化繊(かせん)」の2つの素材があります。
正絹はシルクでできた着物で、美しい光沢としなやかな手触りが特徴です。フォーマルな場で使われることが多く、体に馴染んで美しく見えますが、価格が高く、湿気や汚れに弱いため取り扱いには注意が必要です。
化繊は、ナイロンやポリエステルで作られており、正絹に比べて価格が手ごろで扱いやすいのがメリットです。汚れにも強く、洗濯機で洗えることもあるため、活発なお子さんでも安心して着せることができます。
どちらを選ぶかは予算や使用頻度に合わせて考えてください。
着物の柄の意味
着物の柄も重要です。
七五三の7歳の女の子が着る着物には、特別な意味や願いを込めた多くの美しい柄が施されています。
ここでは、代表的な柄の種類とその意味についてまとめてみました。
吉祥文様
七五三の着物には、祝い事にふさわしい吉祥文様が多く使われます。例えば、「松竹梅」や「四君子(蘭・竹・菊・梅)」などは、幸福や繁栄を象徴しています。これらの柄は、女の子が美しく育ち、幸せな人生を歩むことを願う親の気持ちが表れています。
花文様
花は女の子の着物に最も多く見られる柄です。桜、梅、橘、牡丹など、日本の代表的な花が描かれます。これらは「美しさ」や「華やかさ」を象徴し、女の子に花のような女性に育ってほしいという願いが込められています。
熨斗(のし)
熨斗は人と人との絆を象徴する柄です。束ね熨斗は、周囲の人たちから祝福を受け、幸せを分かち合うという意味を持っています。この文様は、良縁を願う気持ちも込められています。
手まり
手まりの文様は、平安時代の貴族の遊びに由来し、高貴さを表しています。丸い形には「何事も円滑に進む」や「健やかに成長する」という願いが込められています。また、手まりは子どもの遊び道具でもあり、子どもが寂しくならないためのお守り的な意味も持っています。
貝桶(かいおけ)
貝桶は平安時代の遊び「貝合わせ」に由来し、夫婦円満や良縁を象徴します。この文様は、七五三だけでなく、他の慶事用の着物にもよく使われます。
御所車(ごしょぐるま)・花車
貴族が乗る豪華な牛車である御所車は、高貴さを表現しています。この文様は、結婚式の花嫁の打掛や母親の留袖などにも使われ、古典柄の代表格です。
鹿の子絞り
鹿の子絞りは、手間のかかる防染技術で作られた文様です。この美しい模様は、贅沢さを象徴し、可愛らしい印象を与えます。
鈴・蝶
「鈴」は魔除けや願いを届ける効果があるとされ、「蝶」は女性の成長を象徴する意味があります。
帯や襦袢:七歳ならではの必要なアイテム
7歳の七五三では、3歳のときと異なり、帯を締めます。
帯には手結び帯と作り帯があります。
手結び帯は一本の布を使って帯を結びますが、作り帯は既に形が整えられているため、着付けが簡単です。
また、着物の下には長襦袢(ながじゅばん)を着ます。
長襦袢は汗を吸い取り、着物を清潔に保つ役割があり、襦袢の襟には「半襟(はんえり)」が付いているので、襟元を清潔に見せるためにも重要です。
着物の下に着る肌着も大事です。
肌襦袢(はだじゅばん)や普段着用のU字やV字シャツを使い、汗を吸い取って体を守ります。
アクセサリーや小物:髪飾りやバッグ
アクセサリーや小物も七五三を彩る重要なアイテムです。
着物だけでなく、髪飾りやバッグなども重要なポイントです。
髪飾りは、リボンや花飾りなどが人気です。
つまみ細工やリボンのデザインは、女の子らしい可愛さを引き立て、華やかさを増します。
バッグは実用性というよりは、装飾的な役割が強く、小さくて可愛いデザインが一般的です。
また、帯揚げや帯締めなどの小物も、コーディネートの一部として使用されます。
色やデザインを選んで、着物全体の雰囲気を引き立てる役割を果たします。
まとめ~七五三の7歳のお祝い~着物に必要なもの、基本アイテムリストを紹介
七五三の着物は、色彩豊かで、親の願いが込められた美しい柄が施されています。
これらの柄は、女の子が幸せに、美しく成長することを願う大切な意味を持っており、七五三の儀式をより特別なものにしています。
7歳の七五三には、着物や帯だけでなく、肌襦袢や腰ひも、帯揚げや帯板といった細かい着付け小物も必要になります。
また、着物の素材や柄も選ぶときは、正絹高級感や化学繊維の扱いやすさなどを考慮すると良いでしょう。
特別な日だからこそ、しっかりと準備を整えて、素敵な思い出を作ってくださいね。
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