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和菓子のアン

『和菓子のアン』
坂木 司

高校を出て、デパ地下の和菓子屋さんでアルバイトを始めた杏子。

美味しいものを食べることが好きで、体型はぽっちゃり。
ほっぺをさわらせて~、チャームポイントはやわらかそうなほっぺ。
(誰かに似てるなぁ)
四季折々の和菓子(上生菓子)にまつわる由来や作り方などが丁寧に描かれていて、
和菓子に興味のない人でも思わず和菓子が食べてみたくなるのではないかな。
私も以前アルバイトでデパ地下の和菓子屋さんに入っていたことがあるので、
懐かしく読みました。
残念ながら、店長や立花さんのような人はいなかったので
和菓子に関する知識はあまりないけど。
開店前の様子や、閉店後の店内は「ああ、こんなかんじだったなあ」
共感しながら、楽しく読みました。
母は、おみやげの和菓子をいつも楽しみにしてたっけ。
ちなみに、水無月は、私の大好物なので、
ちゃんと紹介されていて何だかうれしかったです。
確かに見た目は地味ですが、おいしいよ。
杏子たち店員とお客さんとのやりとりから、
人と人が出会って、言葉を交わすことで、新しい世界が広がることの楽しさが感じられます。
ある意味のある名前のついた和菓子を出すことで会社の内部告発上司に伝えた女性社員、
店長に励まされ、亡き人のことを前向きに明るく見送る決心をした老婦人
大切な人から送られたお菓子に込められた思いをうけとめた女性
など、笑いあり、涙ありの
ホームドラマのようなあったかい作品でした。

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