宮下奈都・著
とある女性の成長を描いたお話。
彼女は3人姉妹の長女で、妹に対する強いコンプレックスの持ち主。
中学、高校、大学、そして社会に出て、彼女はそのときどきの恋をして、壁にぶち当たって、悩んで、それを乗り越えて成長していく。
大きな事件が起こるといった、派手さはないけれど、彼女を取り巻くものが、少しずつ広がりながらも何かしらのつながりを持っていて、最後に落ち着くべきところへちゃんと収まる。
「偶然ではなく必然」。
どなたかがおっしゃっていたことを思い出しました。
人物の心の機微が丁寧な言葉で描かれていて、伝えたい感じはよくわかる、ただ、少しがんばって読んだという感じです。
読後は、心の荒波が静かになっていくような、穏やかな気持ちになりました。
Amazon.co.jp
コメント