
この記事では、猫用ロイヤルカナン腎臓サポートと腎臓サポートセレクションそれぞれの特徴や成分の違い、どんな猫に向いているのかを分かりやすく比較して解説します。
どちらも猫の腎臓に配慮して開発された療法食ですが、粒の形状や食感などに違いがあります。
ロイヤルカナン腎臓サポートと腎臓サポートセレクションの違いが気になり、どちらを選べばよいのか迷っている飼い主さんはぜひチェックしてください。
猫用ロイヤルカナン腎臓サポートと腎臓サポートセレクションの違いを比較
| 比較項目 | 腎臓サポート | 腎臓サポート セレクション |
|---|---|---|
| 粒の形状 | 丸く平たい円盤状(コインのような形)の粒 | 四角く厚みのあるクッション状(角が丸い四角形)の粒 |
| 食感 | 平たい粒で軽い噛み心地 | 厚みがあり、腎臓サポートとは異なる噛み心地 |
| 香り・風味 | 腎臓サポート専用のアロマプロファイルを採用 | 腎臓サポートとは異なるアロマプロファイルを採用 |
| 栄養設計 | リンやたんぱく質を調整し、オメガ3脂肪酸(EPA・DHA)などを配合 | 基本的な栄養設計は腎臓サポートと共通 |
ロイヤルカナンの「腎臓サポート」と「腎臓サポート セレクション」は、どちらも慢性腎臓病の猫のために栄養バランスを調整した療法食です。
リンやたんぱく質を調整した基本的な栄養設計は共通していますが、粒の形状や食感、香り(アロマプロファイル)を変えることで、猫それぞれの好みに対応できるよう工夫されています。
ここでは二つの違いについて順番に紹介していきますね。
粒の形状の違い
腎臓サポートは、丸く平たい円盤状(コインのような形)の粒を採用しています。
一方、腎臓サポートセレクションは、四角く厚みのあるクッション状(角が丸い四角形)の粒を採用しています。
猫は粒の形状によってくわえやすさや食べやすさが変わることがあるため、粒の好みに合わせて選べるよう工夫されています。
食感の違い
腎臓サポートは平たい粒のため、比較的軽い噛み心地が特徴です。
一方、腎臓サポートセレクションは厚みのある粒を採用しているため、腎臓サポートとは異なる噛み心地になるよう設計されています。
猫によって好みの食感は異なるため、現在のフードを食べなくなった場合は、食感が異なるセレクションへ変更することで食いつきが改善する場合があります。
香り・風味の違い
腎臓サポートと腎臓サポートセレクションでは、採用しているアロマプロファイル(香りの設計)が異なります。
ロイヤルカナンでは香りの詳細は公表していませんが、猫それぞれの好みに対応できるよう、異なる香りの設計を採用しています。
そのため、腎臓サポートを食べなくなった猫でも、香りが異なるセレクションでは食べてくれる場合があります。
栄養設計の違い
| 比較項目 | 腎臓サポート | 腎臓サポート セレクション |
|---|---|---|
| たんぱく質 | 21.0%以上 | 22.5%以上 |
| 脂質 | 17.3%以上 | 21.0%以上 |
| 粗繊維 | 5.6%以下 | 5.0%以下 |
| 灰分 | 5.9%以下 | 6.2%以下 |
| リン | 0.32% | 0.40% |
| EPA+DHA | 428mg/kg | 400mg/kg |
| タウリン | 0.26% | 0.25% |
| 代謝エネルギー | 392kcal/100g | 411kcal/100g |
成分表を比較すると、どちらも慢性腎臓病の猫のために栄養バランスを調整した療法食ですが、成分を比較すると、たんぱく質や脂質、リンなどの配合量に違いがあります。
たんぱく質・リンの配合バランスの違い
腎臓サポートと腎臓サポートセレクションは、どちらも腎臓への負担に配慮し、たんぱく質とリンの含有量を調整した療法食です。
保証分析値では、腎臓サポートのたんぱく質は21.0%以上、リンは0.32%です。
一方、腎臓サポートセレクションは、たんぱく質22.5%以上、リン0.40%となっており、どちらも腎臓病の猫向けに調整されていますが、セレクションのほうがたんぱく質・リンともにやや高めの設計となっています。
そのため、どちらを選ぶかは成分だけで判断するのではなく、猫の病状や食いつきも含めて獣医師と相談しながら決めることが大切です。
脂質やエネルギーの違い
ロイヤルカナン腎臓サポートと腎臓サポートセレクションでは、脂質やエネルギー量にも違いがあります。
腎臓サポートの脂質は17.3%以上、代謝エネルギーは392kcal/100gです。
一方、腎臓サポートセレクションは脂質21.0%以上、代謝エネルギー411kcal/100gとなっており、腎臓サポートよりも脂質とエネルギー量が高めに設計されています。
食欲が低下しやすい慢性腎臓病の猫でも、少ない食事量で効率よくエネルギーを摂取できるよう配慮されている点が特徴です。
オメガ3脂肪酸など配合成分の違い
ロイヤルカナン腎臓サポートと腎臓サポートセレクション、どちらの製品にも、EPA・DHAなどのオメガ3脂肪酸が配合されています。
配合量を見ると、腎臓サポートのEPA・DHAは428mg/kg、タウリンは0.26%です。
一方、腎臓サポートセレクションはEPA・DHAが400mg/kg、タウリンは0.25%となっており、数値にはわずかな違いがあります。
ただし、どちらも慢性腎臓病の猫の栄養管理を目的とした療法食であり、基本的な栄養設計の考え方に大きな違いはありません。
腎臓への配慮を考えた栄養設計のポイントの違い
ロイヤルカナン腎臓サポートと腎臓サポートセレクションの違いは、腎臓サポートセレクションは粒の形状や香りだけでなく、脂質やエネルギー量をやや高めに設計している点です。
そのため、食事量が減ってきた猫や、別の粒・香りを試したい場合の選択肢として利用されています。
猫用ロイヤルカナン腎臓サポートと腎臓サポートセレクションはどちらがおすすめ?選び方のポイント
腎臓サポートと腎臓サポートセレクションは、どちらも慢性腎臓病の猫のために開発された療法食であり、基本的な栄養設計に大きな違いはありません。
そのため、「どちらが優れているか」ではなく、愛猫の食いつきや好み、体調に合わせて選ぶことが大切です。
ここでは、どちらを選ぶか迷ったときに参考になる5つのポイントを紹介します。
ポイント①:食いつきを重視して選ぶ
療法食は継続して食べてもらうことが重要なため、まずは食いつきを優先して選びましょう。
腎臓サポートは丸く平たい円盤状(コインのような形)の粒を採用しています。
一方、腎臓サポートセレクションは四角く厚みのあるクッション状の粒を採用し、香りの設計も変更されています。
同じ療法食でも粒の形や香りが変わることで食べるようになる猫もいるため、食いつきが悪くなった場合はもう一方を試すのも一つの方法です。
ポイント②:普段の食事や好みに合わせて選ぶ
猫には粒の大きさや形、噛み心地など、それぞれ好みがあります。
普段から平たい粒を好んで食べる猫もいれば、厚みのある粒のほうが食べやすい猫もいます。
また、今まで食べていたフードに近い粒の形状を選ぶと、切り替えがスムーズに進む場合があります。
愛猫が普段どのような粒を好んで食べているかを参考に選ぶとよいでしょう。
ポイント③:療法食の継続しやすさから選ぶ
慢性腎臓病では、療法食を長期間続けることが食事管理の基本になります。
一時的に食べても、すぐに飽きてしまうと十分な栄養を摂取できなくなる可能性があります。
食いつきが続いているうちは無理に変更する必要はありませんが、食べる量が減ってきた場合は、粒の形状や香りが異なるセレクションへ切り替えることで改善することもあります。
愛猫が無理なく続けられることを重視して選びましょう。
ポイント④:獣医師と相談しながら選ぶ
腎臓サポートと腎臓サポートセレクションは、どちらも療法食のため、自己判断で選ぶのではなく獣医師と相談しながら与えることが大切です。
腎臓病の進行状況や血液検査の結果によっては、ほかの療法食が適している場合もあります。
また、食欲の低下が続く場合は病状の変化が原因となっていることもあるため、フードを変更する前に診察を受けることをおすすめします。
ポイント⑤:切り替えを検討するタイミング
現在食べている療法食を問題なく食べている場合は、無理に切り替える必要はありません。
一方で、急に食べなくなったり、食べる量が減ったりした場合は、粒の形状や香りが異なる腎臓サポートセレクションへの切り替えを検討するタイミングです。
切り替える際は、一度にすべて変更するのではなく、今までのフードに少しずつ混ぜながら7〜10日ほどかけて移行すると、猫への負担を抑えやすくなります。
食いつきや体調を確認しながら、愛猫に合った療法食を続けていきましょう。
結局どっちがおすすめ?
腎臓サポートと腎臓サポートセレクションは、どちらも慢性腎臓病の猫の栄養管理を目的とした療法食のため、「こちらのほうが優れている」と一概にはいえません。
現在、腎臓サポートを問題なく食べている場合は、無理に切り替える必要はなく、そのまま継続するのがおすすめです。
一方で、食いつきが落ちてきたり、粒の形状や食感の好みが合わなかったりする場合は、四角く厚みのあるクッション状の粒と異なるアロマプロファイルを採用した腎臓サポートセレクションを試してみる価値があります。
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どちらを選ぶか迷ったときは、愛猫の食いつきや体調を第一に考え、獣医師と相談しながら最適な療法食を選びましょう。
猫用ロイヤルカナン腎臓サポートと腎臓サポートセレクションの共通点
腎臓サポートと腎臓サポートセレクションは、粒の形状や香りには違いがありますが、療法食としての基本的な目的や栄養設計には多くの共通点があります。
どちらも慢性腎臓病の猫が必要な栄養を無理なく摂取し、食事を続けられるように開発された療法食です。
ここでは、両製品に共通する5つの特徴を紹介します。
共通点①:どちらも慢性腎臓病の猫のための療法食である
腎臓サポートと腎臓サポートセレクションは、どちらも慢性腎臓病と診断された猫の栄養管理を目的として開発された療法食です。
一般的なキャットフードとは異なり、病気の状態に配慮した栄養バランスで設計されており、毎日の食事を通して栄養管理をサポートします。
なお、病気を治療するフードではないため、獣医師の指導のもとで使用することが大切です。
共通点②:リンやたんぱく質を調整した栄養設計を採用している
どちらの製品も、腎臓への負担に配慮してリンの含有量を制限し、高消化性たんぱく質を使用しています。
また、食欲が低下しやすい猫でも必要な栄養を摂取しやすいよう、エネルギーにも配慮した栄養設計が採用されています。
保証分析値には一部違いがありますが、慢性腎臓病の猫の栄養管理を目的としている点は共通しています。
共通点③:食欲が低下しやすい猫にも配慮し、高い嗜好性を目指して開発されている
慢性腎臓病の猫は食欲が低下しやすいため、どちらの製品も猫が食べ続けやすいよう嗜好性を重視して開発されています。
粒の形状やアロマプロファイルはそれぞれ異なりますが、「少しでも食事を続けやすくする」という考え方は共通しています。
愛猫によって好みは異なるため、食いつきに合わせて選べることも両製品の特徴です。
共通点④:EPA・DHAなどのオメガ3脂肪酸を配合している
どちらの製品にも、EPA・DHAなどのオメガ3脂肪酸が配合されています。
配合量にはわずかな違いがありますが、どちらも慢性腎臓病の猫の栄養管理を考えて配合されています。
そのため、粒の形状や香りだけでなく、必要な栄養成分にも配慮された療法食となっています。
共通点⑤:獣医師の指導のもとで与えることが推奨されている
腎臓サポートと腎臓サポートセレクションは、どちらも動物病院専用の療法食です。
愛猫の病状や血液検査の結果によって適した食事は異なるため、自己判断で選んだり切り替えたりするのではなく、獣医師と相談しながら与えることが推奨されています。
また、食欲の低下や体調の変化が見られた場合も、フードだけで判断せず、早めに獣医師へ相談することが大切です。
猫用ロイヤルカナン腎臓サポートと腎臓サポートセレクションの違いに関するよくある質問
ここでは、猫用ロイヤルカナン腎臓サポートと腎臓サポートセレクションについて、飼い主さんからよくある質問と回答を紹介します。
腎臓サポートとセレクションは併用できる?
腎臓サポートと腎臓サポートセレクションは、どちらも慢性腎臓病の猫の栄養管理を目的とした療法食です。
粒の形状やアロマプロファイルは異なりますが、基本的な栄養設計は共通しています。
どちらを与えるか、また切り替えるかについては、愛猫の病状や食いつきなどを考慮し、獣医師と相談しながら判断しましょう。
健康な猫に与えても問題ない?
腎臓サポートと腎臓サポートセレクションは、慢性腎臓病の猫のために栄養バランスを調整した療法食です。
健康な猫に必要な栄養バランスを目的として設計されたフードではないため、健康な猫へ継続して与えることは推奨されていません。
給与する際は、必ず獣医師の指導に従いましょう。
ウェットタイプとの違いは?
腎臓サポートシリーズには、ドライタイプのほかにウェットタイプも用意されています。
ウェットタイプは水分を多く含んでいることが特徴で、ドライタイプは保存しやすく、給与量を管理しやすい点が特徴です。
どちらも慢性腎臓病の猫の栄養管理を目的として開発された療法食のため、どのタイプが適しているかは愛猫の状態や好みに合わせて獣医師と相談しながら選びましょう。
食べない場合はどう対処すればよい?
慢性腎臓病の猫は食欲が低下しやすく、療法食を食べなくなることがあります。
ロイヤルカナンでは、粒の形状やアロマプロファイルが異なる「腎臓サポート」と「腎臓サポートセレクション」を用意しており、猫の好みに合わせて選べるようになっています。
食べない状態が続く場合は自己判断せず、早めに獣医師へ相談しましょう。
療法食はいつまで続けるべき?
療法食を続ける期間は、愛猫の病状や治療方針によって異なります。
自己判断で療法食を中止したり一般食へ戻したりせず、定期的に診察を受けながら、獣医師の指示に従って給与を続けることが大切です。
療法食の種類を変更する場合も、必ず獣医師へ相談したうえで判断しましょう。
猫用ロイヤルカナン腎臓サポートと腎臓サポートセレクションの違いについてまとめ
猫用ロイヤルカナンの腎臓サポートと腎臓サポートセレクションは、どちらも慢性腎臓病の猫の栄養管理を目的として開発された療法食です。
両製品とも、リンやたんぱく質を調整した栄養設計を採用している点は共通していますが、粒の形状や食感、アロマプロファイル、保証分析値の一部に違いがあります。
腎臓サポートは丸く平たい円盤状(コインのような形)の粒を採用し、腎臓サポートセレクションは四角く厚みのあるクッション状の粒を採用しています。また、セレクションは脂質や代謝エネルギーがやや高めに設計されていることも特徴です。
どちらが優れているということではなく、愛猫の食いつきや好み、病状に合わせて選ぶことが大切です。食欲が落ちてきた場合は、粒の形状やアロマプロファイルが異なるもう一方のタイプを検討することで、食べてくれるようになることもあります。
療法食は愛猫の健康状態に合わせて選ぶ必要があるため、切り替えや継続について迷った場合は、獣医師と相談しながら最適なフードを選びましょう。




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