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【人気絵本】おばけの猛暑日~この暑さ、お化けたちはいったいどうしてるのかな?

絵本おばけの猛暑日、表紙

今年の夏も30℃を越える猛暑日が続いていますね。
人も動物もいきものみんながうんざりする毎日。

お化けたちはどうしているんでしょうね?

今回は、川端誠さんのお化け絵本シリーズのなかから、『お化けの猛暑日』を紹介します。

暑さにうんざりしているユニークなお化けたちのお話です。

お化けが苦手な小さいお子さんでも楽しめますよ。

怖そうに見えるお化けたちも、暑さにはお手上げのようす。
もうこんな暑い日はうんざりだ~
とネをあげていた子もいたに違いありません。
昔の夏はここまで暑くなかったのになぁ~
なんて声が聞こえてきそうです。

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おばけの猛暑日 内容紹介

お化けの猛暑日 (お化けシリーズ)

川端誠

BL出版

朝から気温が35度を越えた猛暑日のある日。
木陰で休んでいるろくろっくびですが、暑さで参っているみたいです。
あの長い首ものびっぱなし。首をのばしていた方が、熱が放出されて涼しくなるんですかね?(笑)

そして、ちょうちんお化けにからかさお化け、三つ目の大入道に一つ目の青坊主たち、一反木綿にぬりかべ、小豆洗いにのっぺらぼうなど、お化け屋敷の住人たちはみんな暑さでバテバテです。
なぜかというと、お化け屋敷には電気が通っていないからです。
電気がこないので、クーラーも扇風機も使えないんですね。
35度を越えると、さすがにクーラーがないとしんどいと思いますが、おばけたち、大丈夫なんでしょうか?

はい、大丈夫ですよ、おばけたちは見た目も性格もバラバラですが、困ったときにはみんなで助け合う仲間たちですから。
そうして、彼らは猛暑をしのぐために知恵を出し合って、とってもいいことを思いつきました。
それは、おばけたちが持っている特別な力を使ったおばけにしかできないすごいこと!
そしてそれは、暑さで弱っている生き物みんなが大喜びすることなんです。

さてさて、彼らはいったいどんな方法で猛暑を吹き飛ばしたのでしょう。
それは読んでみてのお楽しみ!です。

レビュー~「あの頃の夏」が絵本の中に生きている

ここに登場するおばけたちは、ちっとも怖くありませんので、小さなお子さんでも安心して読んでくださいね。個性あふれるおばけたちの表情は生き生きとしています。
隣近所に住んでいる誰かさんのように身近で、
こんな友だちいたよなぁって思ってしまうくらい愛嬌たっぷり。
人間味にあふれています。
ひょっとすると、いまの日本人より日本情緒にあふれた生活を送っているかもしれません。
おばけたちの暮らしているお化け屋敷は、さらに味があります。

瓦屋根の木造屋敷、よしず、うちわ、鉄の金具のついた箪笥、蝋燭の灯り、井戸、花が終って重そうに頭を垂れた背の高いひまわり、縁側で夕涼み…
目の前に描かれる懐かしい風景のなかに、子どもの頃の自分がいるような錯覚に陥っていました。

今から40余年前、子どもだったワタクシは、祖母の田舎に行った時、畑に囲まれた緑あふれる場所で、土間のある大きな瓦屋根の家の縁側で、このおばけたちのような夏を過ごしたことを思い出しました。

おばけたちの後に置いてある小道具を見て、あ、あれ家にもあった!なんて思ったりして。
繰り返し繰り返し、飽きることなく見入ってしまいます。

そしてこの絵本の中で、ワタクシがいちばん好きなのが、夜空に上がる打ち上げ花火です。
真っ暗な闇にパッと広がる橙色の光は、私の記憶に刻まれたあの時の花火でした。
色も形も今風の洒落た花火ではありません。
昔の子どもたちが
ドーンとなった花火がきれいだな~♪
と歌っていた頃から変らずにある「夜空に咲いた大輪の花」です。
あ、これ、私が見てた打ち上げ花火や!!
夏の花火大会が大好きだったワタクシ。
このところ、コロナで花火大会も中止になり残念に思っていましたが、ここで、こんなに素敵な打ち上げ花火を見ることができて感激しました。

ページをめくればあなたもおばけたちの仲間です。
ぜひお化け屋敷の生活を楽しんでみてください。
今年の夏、猛暑を乗り越えたおばけたち、次はどんな姿を見せてくれるのか、とても楽しみです。

『おばけの猛暑日』は川端誠さんのお化け絵本のシリーズ6作目。
ほかには『おばけの真夏日』『お化けの海水浴』『お化けの冬ごもり』『お化け屋敷へようこそ』『お化けのおもてなし』があります。どれも懐かしい風景が描かれていてワタクシが大好きな作品ばかりです。

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