このところ、久しぶりに恐竜の話にワクワクしています。
少し前に、北海道むかわ町で見つかった「むかわ竜」に正式な学名がついたとの発表がありましたね。「カムイサウルス・ジャポネスク」というそうです。(https://dino2019.jp/special.html)
わが家の子どもたちも、恐竜たちには一時期大変お世話になりました。
大好きでした。
わたしも、それまであまり興味がなかったんですが、子どもと一緒になって本を読んだりビデオを見たり、そのうちだんだん面白くなっていきました。
福井県の恐竜博物館にも足を運びましたよ。
絵本を読んだり、長蛇の列だったけど楽しかった恐竜展など、なつかしいです。
それはさておき、ある恐竜に関する絵本を見ていたら、前回書いた『大草原の小さな家』の著者、ローラ・インガルス・ワイルダーとのつながりを見つけました。
◆化石ハンターはローラより6つ年下の男の子だった
インガルス一家が安住の地に落ち着くまでには19年という長い歳月がかかったそうです。
彼らが各地を転々とし、安住の地を見つけたであろう頃、アメリカ中部のカンザス州では、ある一人の男の子が生まれました。
彼の名前はバーナム・ブラウン。
後に彼は化石ハンターという名で世界的に名を知られることになります。
どんな人かって?
それは、あの、泣く子も黙るティラノサウルスの化石を発見した人、です。
バーナムは子どものころから畑を耕すお父さんのうしろで、サンゴや貝の化石を拾っては自分の部屋に持ち帰っていたそうです。ブラウン家の納屋にはバーナム少年が拾ってきた化石がいっぱいだったとか。
大学生になったバーナムは、カンザス大学で古生物学を学び、化石発掘に参加。
そこで担当教授に「化石ハントの天才」と呼ばれるほど、たくさんの化石を発掘します。
世界中を化石を求めて旅し、恐竜の以外にも多くの動植物の化石を掘り出しました。
そして、1905年、バーナムはついにティラノサウルス・レクス(王者の中の王者)と呼ばれることになる恐竜の骨(の一部)を発見(当時はまだ名前がついていなかった)。
その後、数年をかけて全骨格を発掘し、復元しますが、完成には7年もかかったといいます。
小学生1年が中学1年生になってやっと完成、気の遠くなる話です。
ティラノサウルスの発掘後も、化石ハントを続けたバーナムは世界のだれよりも化石を集めたといわれています。
そんな「化石ハンター」バーナム・ブラウンは1873年2月12日生まれ
『大草原の小さな家』のローラ・インガルス・ワイルダーは1867年2月7日生まれ
二人は同じ時代を生き、後の時代に世界的な活躍を果たした二人だったのです。
◆バーナム・ブラウン? ん? バーナムってもしかして…
バーナムという名前、映画が好きな方なら、もうお気づきかも。
じつは、化石ハンターバーナム・ブラウンの両親は、サーカスが大好きだったそうです。
彼らが結婚した当時、アメリカではあるサーカス団が大変な人気を博していました。
自分たちに男の子の赤ちゃんが生まれたとき、両親はわが子にその愛すべきサーカス団のオーナーの名前をつけたとか。(バーナムの骨―ティラノサウルスを発見した化石ハンターの物語 [大型本] より)
そのオーナーの名前は…
P・T・バーナム
といいます。
19世紀アメリカで活躍した興行師です。
昨年、日本で公開された映画 グレイテスト・ショーマン で ヒュー・ジャックマンが演じた
あのバーナムです。
絵本『バーナムの骨』には、サーカス小屋の壁にP・T・バーナムの絵が描かれています。
おもしろいなぁ、と思って読んだり見たりした作品が、思わぬところでつながっていた、そういうことって案外あるような気がします。好き、という気持ちが、関連する物事をどんどん引き寄せているような。なかなかうまく結べないので、このへんでおしまいにしておきます。
(参考 http://www.asahi.com/travel/traveler/TKY200612090140.html ashi.com:「大草原の小さな家」父さんと母さん―米国・デスメット )
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